虚血性心疾患とは心臓に栄養と酸素を供給する冠状動脈に動脈硬化が起こり、血管内が詰まったり、狭くなる事で心臓に十分な血液を供給できない状態をいいます。虚血性心疾患には狭心症と心筋梗塞があります。
狭心症は一時的に冠動脈が狭窄し、心臓への血流が少なくなることで胸が締めるけられるような痛みを生じます。一過性のものなので、ニトログリセリンなどの血管拡張薬を服用する事で回復しますが、この心臓発作は繰り返されます。
心筋梗塞とは冠状動脈がふさがる事で心筋に壊死が起きてしまう状態で、死亡率は35〜50%にもなる命にかかわる症状です。
尿酸値と虚血性心疾患の関係については、尿酸値が4mg/dl以下の人と比べた場合、虚血性心疾患にかかる割合は、7mg/dl以上の人は2倍、痛風患者は3倍というデータがあります。
痛風は虚血性心疾患の危険因子とされる高血圧や肥満、高脂血症、糖尿病を併発している事が多いので、虚血性心疾患にかかりやすくなるのも当然といえます。
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脳血管障害とは脳血管の動脈硬化が進む事で脳に血液が十分に行き渡らなくなり、脳梗塞などを引き起こしてしまう事です。脳梗塞になると頭痛やめまい、手足のしびれやマヒなどがあるほか、意識がなくなったり、時には命にかかわる重大な事も起こります。
また、死を免れたとしても片マヒや痴呆、言語障害、運動障害など重大な後遺症が起こる事もあります。
脳血管障害を起こす原因には、高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満などによる動脈硬化や、高尿酸血症による血液の粘性化や凝固性の亢進など、多くのことが関わっていると考えられています。