高脂血症の患者さんには肉などの動物性タンパク質を好み、しかもお酒が大好きという方がたくさんいます。このタイプは痛風患者にもそのまま当てはまります。つまり、痛風と高脂血症は原因タイプが同じであり、痛風患者が高脂血症を合併するのは当然ともいえます。
高脂血症とは血清中の総コレステロールが220mg/dl以上であるか、中性脂肪が150mg/dl以上となった状態をいいます。
高脂血症になると血液中の過剰なコレステロールが血管壁にこびりつき、動脈硬化を引き起こしやすくなります。動脈硬化が進むと、虚血性心疾患や脳血管障害を起こします。
痛風と高脂血症の関係は、その発症原因からもわかるようにとても密接です。実際、痛風患者の50〜70%に高脂血症が合併するといわれています。
この場合、主にWHOの高脂血症分類によるW型、Ub型、Ua型なので、中性脂肪の増加が目立ち、総コレステロールはさほど高値を示さず、HDLコレステロールは低値を示します。