適度な運動は血行の改善や新陳代謝の促進を促し、痛風の背景にある生活習慣病の改善にも欠かせません。しかし、息が切れるような急激な運動を行ってしまうと、尿酸の産生が促進されたり、疲労物質の乳酸の増加によって尿酸の排泄が抑えられたりするなど、逆効果となってしまいます。ここでは痛風と運動の関係について、わかりやくす解説していきます。
適度な運動は尿酸コントロールのためにも、その背景にある肥満や生活習慣病の改善のためにも有効です。運動する事で血行が改善し新陳代謝を高め、体の免疫機能も活性化します。
ただし急激な息が切れるような運動は体内の酸素不足を招き、尿酸の生成を促進する事になるので注意が必要です。また同時に疲労物質である乳酸も増えることになり、この事で尿酸の排泄が抑制され、結果として尿酸値が高くなってしまうのです。
また炎天下での運動など、大量の汗をかくことで体内の水分が不足し血液を濃縮することにもなります。これにより尿酸値が上昇し、尿路結石ができやすくなってしまいます。このため激しく運動したあとに痛風発作が起きやすくなるのです。
運動は健康を維持する上でとても大切ですが、体に負担のかかる激しい運動ではなく、息が弾むようなウォーキングやサイクリング、ゆったりとした水泳など、有酸素運動をオススメします。適度な運動はストレス発散にもなります。
ただし運動の際は十分に水分を補給する事が大切です。特に尿酸値の高い人は意識して水分を摂取する必要があります。また体調が悪い時には無理をして運動せず、生活の中に自然と運動習慣を取り入れるようにしましょう。
あなたのストレスが尿酸値を上げる