高尿酸血症になると尿の中に排泄される尿酸の量が増加するとともに、尿中のpHが酸性に傾くため、腎臓や尿路系に尿酸が沈着しやすい状態になります。
この尿中の尿酸結晶が集まる事で結石となり、腎臓から尿管を経て膀胱に落ちていく過程で尿管の細いところで詰まるため、臓器を傷つけたりします。この結石を尿路結石と言い、これにより疝痛という激しい腹痛に襲われたり、血尿が出たりします。
尿酸値を下げるアルカリ性食品とは
尿路結石は痛風患者の約30%に起こるといわれており、そのうち20%は痛風発作の起きる前に尿路結石が起きています。健康な人と比較すると、痛風患者は1000倍も尿路結石にかかりやすいといわれています。
尿路結石の成分は従来は大部分が尿酸だと思われていましたが、最近の研究では尿酸は半分にすぎず、それ以外はシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムであるとされています。
尿酸結石はX線写真に写らないため、エコー検査が有効です。尿路結石の成分を調べることで血中のことがわかり、今後の治療方法を考える事ができるので、尿とともに排泄された結石は病院に持参して治療に役立ててみることをお勧めします。