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痛風の合併症
 腎障害・痛風腎・腎不全

<この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属
 薬剤師 松田俊浩※

尿酸が腎臓に負担をかける


 腎臓は体内の有害物質や老廃物を排泄し体内環境を一定にするホメオスタシスを司る生命維持にとても大切な臓器です。しかし高尿酸血症が続く事で腎機能に障害を与えるのです。

 高尿酸血症になると尿中の尿酸濃度が高くなり、それに伴って尿酸結晶を作りやすくなります。腎臓は尿酸をろ過するので、尿酸結晶が多く存在すると腎臓組織にも結晶が沈着してしまい、腎機能の低下を招きます。

 このような状態を腎痛風といいますが、尿酸のコントロールがうまくいかないと腎機能はますます低下し、最悪の場合腎不全となって透析治療が必要となってしまいます。

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尿酸値を下げるしか腎障害を防ぐ道はない


 高血圧や高脂血症、糖尿病などを併発していると、腎細動脈が動脈硬化を起こして腎硬化症に至ることもあります。腎機能が低下するということは尿酸排泄能力の低下も意味し、まさに悪循環となります。

 腎障害が出たら、尿酸生成抑制薬の服用と食事療法で血中尿酸値を下げて、これ以上腎障害が進まないようにします。ただし腎障害の程度によって尿酸生成抑制薬は量を加減しなければなりません。

 また薬物療法と併せて尿路管理も行います。尿酸が結晶化し沈着しないよう、尿のPHを6.0〜7.0の弱酸性に保つほか、水分を多く摂って尿量を増やすなどが必要になります。



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薬剤師のイメージ
<この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属 薬剤師 松田俊浩※
<著者の略歴>
 痛風全般はもちろんのこと、血液の病気や栄養学を専門として活動しており、痛風の正しい知識や食事療法の指導を行っている。