高尿酸血症はその名の通り、血液中の尿酸値が高い病気です。この高尿酸血症は大きく分類すると、尿酸の排泄がうまくいかない、尿酸の生成が多い、またはそのいずれも該当する、の3つに分けられます。ここでは高尿酸血症のタイプ別分類について、わかりやすく解説していきます。
高尿酸血症は、尿酸の生成と排泄のバランスによって以下に示す3つのタイプに分類する事ができます。この病型分類は、尿中尿酸排泄量と尿酸クリアランス、クレアチニン・クリアランスという検査によって判定されます。
高尿酸血症のタイプによって投与する薬も違ってくるので、タイプの見極めは大変重要です。
日本人には排泄低下タイプが一番多いのですが、排泄が低下しても産生が過剰にならなければ高尿酸血症にはならないという考えが広まり、排泄低下タイプも産生過剰タイプと診断されるケースもあるようです。
高尿酸血症の分類は以下の3つのタイプに分類されます。
排泄低下タイプ
日本人に一番多いのがこのタイプで、腎臓からの排泄量が少なくなることで尿酸プールがあふれてしまうものです。高尿酸血症の60%を占めています。
産生過剰タイプ
尿酸の排泄機能は正常だが、過剰に作られてしまうために尿酸プールがあふれてしまうタイプです。高尿酸血症の12%を占めています。
混合タイプ
排泄低下タイプと産生過剰タイプの混合型です。高尿酸血症の25%を占めています。
病気で尿酸値が高くなる!?